当事者以外の暴力

AERdot.での「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」が好きです。

様々な悩みに対してのお返事が絶妙なのです。

苦しい時、悩ましい時、ついつい読み返してしまいます。

「不死身の特攻兵」は鴻上さんによる、戦争の話と、元特攻兵だった方へのインタビューです。

戦闘機による特攻は、作戦としても効果が期待できないことは、現場ではわかっていたのに、現場にいない誰かが無責任に、体裁のために命じたのです。

誰だって死にたくありません。

家族だってつらい。

この方は何度か出撃して、生きて終戦を迎えますが、特攻以外の方法で、成果を上げて帰還しても、死ななかったことを責められたとありました。

死んだと報告したから、死んでもらわないと困ると。

誰が困るんでしょうね。

理不尽な軍の様子が描かれていますが、生きて帰ると、今度は近所が、世間が、この方をいじめるのです。

死んだから貰った勲章を返せとか、お金返せとか。

国が負けたのは、あんたたちが悪いとか。

軍上層部も、国民も、現場にいなかった人たちが、現場に立った人たちに不都合なものを押し付けて責めるのです。

恐ろしい話です。

その当時、みんなどうしたらよかったんでしょうか。

どうしたらこんなことにならなかったんでしょうかね。